アディクトとは| DARC回復のプログラム| どん底からの出発| 自己の容認|
ダルクプログラムについて
|基本的な週間プログラム


アディクト(薬物依存症)とは?

 私たちのほとんどは、この質問を繰り返す必要はないであろう。私たちは知っている!私たちの生き方、考え方はすべて、どんな形にせよ薬物が中心であった。薬物を手に入れること、使うこと、そしてより多く手に入れる方法を見つけることに執着していた。使うために生き、生きるために使うことの繰り返しであった。簡単に言えば、アディクトとは、薬物のとりこになった人のことである。進行し続ける病気の手中にあり、行き着くところは刑務所、精神病院、施設、死でしかないのである。



DARC(ダルク)回復のプログラム

 私たちは、ある期間薬物を使い続けたが、いつの日からかコントロールを失ってしまった。なぜそのことが起きたのか分らない、私たちは肉体的にも精神的にもどんどん悪くなった。薬物のコントロール喪失だけではなく、感情や金銭や生活のコントロールさえできなくなった。  このどん底から立ち上がり、人間性や人生を回復するためには、新しい基礎とターニングポイント(折り返し点)が必要だった。
  ダルクに来て、それを見つけた。アディクトが回復していくダルク・プログラムは三つの基礎(ステップ)からつくられ、三つが一体となって効果があがる。

  1. 自分がアディクトであり、アディクションに対して無力である事を認める。
  2. 自分の力だけでは、使わないこと(回復)ができないと知り、私たち自身より上の必要性を感じ、信じる。
  3. 行動をもって新しい生き方を始め、実践して任せる。

どん底からの出発

  アディクションの本質から底をつく、また何度かどん底をつくのは必然的である。底の深さは、自分がどこまで落ちることを許すかにかかっている。つまり底をつくのには、学校で落ちこぼれたり、大切なものをすべて失ったり、刑務所、少年院に入ったり、死の縁に至必要もない。  
 私たちの多くは、この段階にきて始めて回復を求める決心をした。より幸運な仲間たちは、悪化が進む前に底に通じる道路から降りたのだ。アディクションが進むにしたがって、私たちの生き方は混沌とし、生きていくことが、どうにもならなくなってしまう。学校、職場、家庭等。すべての面で悪化した。うそや言い訳であることを否定し、薬物使用を正当化することも、底をつく症状である。そして、自滅の過程で周りの人々を数多く傷つけていた。 ダルクに来る前、私たちの数多くは疎外と孤独で傷つき恐れ、怒っていた。私たちは自分の感情が薬物に支配されている事、そして今度こそ大丈夫だ.....という表看板の裏側の感情を隠すことに疲れ果てたのだ。にもかかわらず、やめることができなかった。私たちの依存性の性格が破壊的な行動をやめさせてくれなかったのだ。少しずつ自殺していた。取るに足らない人間であると感じたり、自分自身とその生き方にうんざりしていた。心の奥深くでは、自分がもっと価値のある人間であり、薬物以外になにか生きる意味がある事は知っていた。ひどく傷つき、もうそのようなみじめさの中にはいっ時もいられないと感じた時、転機が訪れた。ここで私たちは自分の問題と取り組む気持ちになる....そこで始めて助けを求めるのである。

自己の容認

 今日、自分自身を受け入れる事の最初のステップは、自分がアディクトであるということを受け入れる事です。回復する価値のある人間として、自分自身を受け入れることができるようになるには、まず私たちの病気や、それに伴って生じるすべての問題を受け入れなければなりません。   次に、私たちを健全な状態に戻すことのできる自分自身よりも大きなパワーを信じることで自己を受け入れられるようになります。ある特定の人のハイヤーパワーを信じる必要はありません。自分自身に適する概念を信じるべきです。自己の容認の精神的な理解は、苦しんだり、かつて過ちを犯したことがあったり、自分は完全ではないという事に気づいても、それはそれでいいのだと知ることです。
  自己の容認を達成するもっとも効果的な方法は、回復への12のステップの実践です。自分自身よい大きな力(ハイヤーパワー)を信じるようになった今、私たちの欠点や利点を正直に吟味する勇気を与えてくれるそのパワーの強さに身をゆだねることができます。時には、苦痛であり、自己の容認には関係ないようにみえるかも知れませんが、いつも自分の感情に目を向けていることが必要です。そのためには、私たちの行動や動機付けを吟味し、受け入れられないものは、変え始める必要があります。
  私たちの欠点は、私たちの一部であり、このプログラムに従った生き方を実践することによってのみ、取り除くことができます。私たちの利点はハイヤーパワーからの贈り物であり、それを充分に利用することを習得するにつれて、自己の容認も少しずつできるようになり、生き方は改善されていくでしょう。
  時には、自分が理想の人間としてえがくような人間になりたいという夢にひたることもあります。その時、自己憐憫やプライドの感情に圧倒されるかも知れませんが、ハイヤーパワーの信頼を更新することにより、希望、勇気、強さが与えられます。
  自己の容認は、回復におけるバランスをもたらします。もはや私たちは他人に認めなくてもらおうと努力しなくてもいいのです。なぜなら、私たちはありのままの自分に満足しているからです。自分の利点に感謝をこめて、前に押し出し、欠点から謙虚に遠のき、よき回復中のアディクトになることもすべて自分次第です。あるがままの自分を受け入れることは、自分は完全ではないが進歩できるのだ、ということを意味しています。自分はアディクションという病気にかかっており、心の奥で自己の容認に到達するのにはかなりの時間がかかることを心に入れておきましょう。また生き方がどんなに悪化していようとも、ダルクの仲間とNA(ナルコティクス アノニマス)のフェローシップは受け入れてくれるのを忘れないで下さい。
  あるがままの自分を受け入れることにより、人間としての完璧さを期待することに由来する問題が解決されます。私たちが自分自身を受け入れたとき、多分生まれて初めて、無条件に他人を自分の生き方の中に受け入れることができるようになります。私たちの友情は深まり、アディクト同志で深く分かち合うことによって、暖かさと思いやりを味わうことでしょう。

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DARCのプログラムについて

 ダルク利用者はまずスタッフと面接し、今後のプログラムの説明を受けます。
最低限守らなければならないルール、生活上の役割、金銭管理、12ステップ、各施設独自のプログラム等について、分らないことはスタッフに直接質問してください。
利用期間は各施設によって異なります。また個人差もあるためスタッフとよく話し合ってください。

このプログラムを受ける場合、誰にとっても最初の3ヶ月間というのは大切な期間です。
この時期をどう過ごすかにより、その後のプログラムに大きく違いが出てきますので、徹底するよう心がけることが大切です。

●1ヶ月目(1日〜30日)

初めてダルクのプログラムに参加してどのような印象を持ちましか?もしあなたが初めから「これこそ自分の求めていたものだ」「私にぴったりの所だ」と思えたなら、迷うことは何もないはずです。しかし、最初からこのプログラムに馴染める人はどうも少ないようです。多くの仲間は最初「俺は、私はここの人たちとはちょっと違う」とか「自分もひどいけどダルクの人たちほどはひどくない」と感じるようです。
しかし、せっかくあなた自身が決心してここにやってきたのですから、何はともあれ、1ヶ月間やってみてください。薬物依存から回復したいと言う願望があれば、最初の印象と違った何かをつかめるはずです。

●2.ヶ月目(30日〜60日)

ミ−ティングにも慣れ、NAミ−ティングの週間スケジュールを覚えた頃、ダルクの生活にも少し慣れてきたことでしょう。クリーンな状態でいられたなら体力的にも少しずつ回復しつつあるこの時期、多くの仲間は今の生活への不安も出てくる頃です。しかし、その原因は先取りの不安や将来への焦り、疎外感や孤感、仲間と居ても消えない寂しさによる場合がほとんどです。
そんな時は仲間の正直な話に耳を傾けてください。もし共感できるようでしたら、ほんの少し勇気を出して自分の正直な話をしてみて下さい。ミーティングの効果を実感できるはずです。

●3ヶ月(60日〜90日)

3ヶ月と言うアディクト(薬物依存者)にとっては長すぎると思われる期間を経て、「今日あなたは落ち着きを取り戻していますか?」「今日あなたは囚われ事から解放されていますか?」これらの問いに一つでもミ−ティング「はい」と答えることが出来たなら、それはあなたにとってこのプログラムが効果的であることの証拠です。もし、3つとも「はい」と答えることが出来たら、さらなる成長へと進む準備が出来ているといえるでしょう。12ステップのプログラムに終了はありません。したがって、3ヶ月間というのは一つの目安に過ぎません。毎日ミーティングに出て充分な準備が出来たあなたは、今、さらなる回復と成長のスタートラインに立っている状態です。競う相手は誰もいません。周りにいるのは一緒に歩んでくれる仲間です。あせらずに続けて行きましょう。 (Easy Does It!)


長野ダルクの基本的な週間プログラム

時間
10:00〜11:30 ハウス ミーティング DARCミーティング 休み
13:30〜15:00 DARCミーティング
ステップミーティング・軽作業・スポーツのいずれか
休み
18:30〜20:30 NA ミーティング

(入寮者・通所者共通)
◇ ダルク・NAで行われているミーティングとは、基本的に“言いっぱなし” “聞きっぱなし”のスタイルで、非難や批判をされることなく、お互いの経験談を分かち合う場。個人の秘密(アノニミティ)は守られる。
◇ ハウス・ミーティング (ダルクを利用する上での様々な問題を、スタッフを含めたメンバー全員で話し合う。)
◇ ステップ・ミーティング(自助グループが提案する、12ステップのスタディ・ミーティング)
◇ 土曜日の午後・日、祭日、は、基本的にDARCプログラムはお休みですが、セミナー及びボランティアなどのイベントのある場合は全員で参加する時があります。また、NAミーティングは曜日に関係なく出席することが必要です。

●禁止事項

施設内での薬物使用、暴力、異性との交際等です。場合によっては退寮していただくこともあります。
(その他詳細は、来所相談の際にご確認ください)

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